💡相続財産に不動産が含まれる場合の相続税の算出方法について

🏠 不動産がある場合の相続税計算の流れ

① 不動産の評価額を算出

不動産の評価は、相続税評価額(≠時価)で行います。

📌 土地の評価方法

  • 路線価方式:市街地などで路線価(国税庁が毎年公表)が定められている場所
    →「路線価 × 奥行補正率 × 地積」
  • 倍率方式:路線価が設定されていない地域
    →「固定資産税評価額 × 評価倍率」

📌 建物の評価方法

  • 固定資産税評価額(市区町村が課税のために算出した金額)を使用

② 相続財産の総額を計算

  • 評価した不動産額 + 預金・株式などの金融資産 + その他の財産
  • ※債務(借金や未払い税金)や葬式費用などは控除可能

③ 相続税の基礎控除を適用

基礎控除額 = 3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数

④ 課税遺産総額を算出

課税遺産総額 = 相続財産の総額 - 基礎控除額

⑤ 各法定相続人ごとの仮の相続税額を計算

法定相続分に従って「課税遺産総額」を分割し、累進税率に応じて税額を計算します。

✅ 相続税の速算表【相続開始日が平成27年1月1日以後の場合】(2025年現在)

 課税価格(取得額)  税率  控除額
 1,000万円以下  10%  なし
 3,000万円以下  15%  50万円
 5,000万円以下  20%  200万円
 1億円以下  30%  700万円
 2億円以下  40%  1,700万円
 3億円以下  45%  2,700万円
 6億円以下  50%  4,200万円
 6億円超  55%  7,200万円

 

⑥ 実際の取得割合で按分して納税額を算出

💡 注意すべきポイント

  • 小規模宅地等の特例を使えば、一定要件で土地評価額が最大80%減額されます。
  • 不動産は現金化しづらいため、納税資金の準備が重要(→物納や延納の検討も)。
  • 共有相続になると不動産の利用・管理でトラブルになることも。

🧮 簡単な計算例

  • 相続人:配偶者と子1人
  • 自宅(土地建物)評価額:4,000万円
  • 預金:1,000万円
  • 基礎控除:3,000万円 + 600万円 × 2人 = 4,200万円

相続財産:
5,000万円 - 基礎控除4,200万円 = 課税遺産総額800万円

→ 法定相続分に応じて分け、それぞれ税率により課税